鳥取県西部地震の状況写真

鳥取県西部地震で被害の大きかった「境漁港」の被災地を被災一カ月位後に見学に行った。噴砂の跡にはもうかなりの足跡がついていてそれまでの見学者が多かったことを物語っている。

被災した岸壁はもともと南から北へ突出したものであり、かつてそういう埋立が行なわれた地域であるが、特に岸壁東側へのはらみだしが大きく、その付近の沈下や、東側への水平移動が顕著である。水平移動は岸壁の中央付近の構造物の目地にも大きな開きが見られることから、岸壁の東側半分が緩みながら東へ移動したようにも見受けられる。

吹き出している砂は、粘土やシルトなどの細粒分を多く含んだ、暗色のものであり、恐らく埋立に使われたものであろう。

岸壁に立っている柱のいくらかは何らかの変状を受けているため、復旧は容易ではないようである。漁業はこの地域の重要な産業であるので、一日も早い復旧が必要であろう。

[参照][写真1]

[参照][写真2]

[参照][写真3]