【7.茶山ENGとの交流】


 貫入試験の自動読取装置“勘太”が完成したのが平成13年である。この勘太を是非韓国で売り込みたいと考え、平成14年2月に韓国技術士会副会長の全相伯氏を訪ねた。

 全氏は建築の技術士で、㈱韓国総合建築士事務所の創業者であり社長であった。

 全氏はソウル大学卒業で、大変頭の切れる人であると同時に人間味のある人である。この人なら力になってくれるだろうと一番に頭に浮かんだ。

 彼は快く引き受けてくれて、「自分が土木関係の人に色々連絡を取って、代理店になる人を探してみましょう」と云っていただいた。

 勘太の韓国語版パンフレットの作成にも色々と手を煩っていただき、大変お世話になった。

 6ヶ月程して茶山ENGの朱載建社長が大変興味を示し、韓国での総合代理店をしたい旨、連絡を受けた。

 朱社長は私と同じ「土と基礎」部門の技術士で、会社の規模・目指す方向が私と同じ考えであった。

 平成14年8月15日に茶山ENGに私が赴き、全相伯氏立ち会いのもと代理店契約ならびに両者の技術連携契約を結ぶことが出来た。

 その後鄭調査部長の来社、調査現場の見学、勘太の韓国でのデモンストレーション、国際防災会議への両者での論文作成発表等、技術交流が行われている。


◆月下独酌

 協定調印の印として松江の名酒、李白の吟醸酒“月下独酌”を土産とした。月下独酌とは李白の詩であることは分かっていたが、詩そのものは知らなかった。朱社長は礼状に自分の好きな歌であるとして、その意味を訳させて次の通り送って下さった。