日韓技術交流

【5. 21世紀への展望】

 近年あらゆる分野での国際化が急ピッチで進行し、同時に各国での規制が廃止され、世界が単一市場となりつつある。
 韓国は隣国であり、歴史的にも文化の上でも共通した部分が多い。隣人と仲良くすることがまず重要であり、それには人と人との信頼関係が特に重要である。信頼があって人は動く。これは世界共通である。
 目を広げて見てみよう。日本海は池の様なもので対岸には韓国・北朝鮮・中国・ロシアと広大な北東アジアが広がっている。
 かつて我々の先輩は、朝鮮・満州・支那とこの地を侵略し、過ちを犯したがこれに参加した人皆が悪いわけではない。
 とりわけ当時の技術者はこの広野に鉄道を敷き、ダムを建設した。板門点に通じる鉄道は延々と北朝鮮・中国へと今もつながっている。当時の日本の技術者が残したものである。
 戦後の日本は高度成長を遂げたが、その原点はこれらの技術者に負うところ大である。
 NHKプロジェクトXにもあるように、新幹線YS−11の開発にはゼロ戦を開発した航空技術者の誇りと情熱があったのである。
 同じく戦後、日本の復興には元満鉄の土木技術者の力があったのを見落としてはいけない。
 今我々は21世紀を見る時、北東アジアに住む人々との信頼関係を築きつつ、かつての技術者と同じ情熱を持って広大な大陸の地に正しい開発を行わなければならない。
 そのためには、日本と韓国の技術者の協力が不可欠である。

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